レガシーでもお馴染みのハンデス、セラピーこと陰謀団式療法。
たった1マナでアドバンテージまで取れる可能性があり、ギタ調や若き紅蓮術士という相棒のおかげでより使いやすく、レガシーでは主にANTやドレッジ、グリクシスなどでよく採用されています。

しかし通常のハンデスとは違い、他にハンドを見る方法がないと空振る可能性も高いので、クセがあり使い方は簡単ではありません。

セラピーを使ったことのある方なら誰もが経験していることだと思いますが、初手に手札を確認する手段がなく、テンポやハンデス特有の賞味期限が短いという関係上、やむなくぶっぱをしなければならない局面が出てきます。そうなると、できるだけ空振りはしたくない。

そこで今回はいつもとは少し目線を変えて、相手の心理や動向を読み取って、少しでも落としたいカードを当てる確率を上げる、読みについて書いていきたいと思います。



まずは仮定として、2戦目もしくは序盤の動きで相手のデッキが分かっている状態、そして青(ほぼ確実に採用されているブレストが入っている)が入っているデッキであるとします。

では、ひとつの例として以下の状況で考えていきたいと思います。

・相手がオムニテルの2戦目、相手の島が立った状態でこちらが先行2ターン目にセラピーを相手に撃ったとします。すると相手は自分の手札を見ながら数秒考えたあと、どうぞと言いセラピーが通りました。
割りとよくある状況だと思いますが、さて、それでは何を指定するのが良いでしょうか?



私ならこの場合、高確率で「渦まく知識」を指定します。(もしくは対抗でForce of Willを指定)

まずセラピーに対して手札を確認するというラグがあるということは、インスタント呪文、それも対応できる呪文が手札にある可能性が高いということが読めます。

逆に、相手の手札にはコンボパーツと呪文貫き(もしくは狼狽の嵐)がない可能性が高いことが分かります。
なぜなら、コンボデッキに対してセラピーを撃つということは、相手からすると真っ先に的が絞られてしまっているコンボパーツを抜いてくる(更にそこから根絶系を撃たれたら負けが確実)と予想するので、それを嫌がり、手札を見られないためにも呪文貫きで打ち消したり、渦まく知識でコンボパーツを隠そうとします。

そしてもうひとつ、もしコンボパーツがない状態で、コンボデッキ側はハンデスに対してブレストを撃つでしょうか?
指定されるであろうカードが手札にないのでむしろ空振りさせるために動かないほうがいいと考えるのが自然だし、もしものために手札を守れるブレストを安易に消費するのは勿体ないという心理が働くのではないでしょうか。

Willにしても同じです。もしコンボパーツが手札にあれば、それを守るためにWillを撃ってくる可能性は高いです。逆にコンボパーツがなければ、空振る可能性が高いのにわざわざWillを打つ必要はないと考え、温存すると思います。


つまり手の内で、「ブレストを撃つか否か」、「Willを撃つか否か」か、もしくは「ブレストとWillのどちらを撃つか否か」で考えた、という3択に絞り込まれ、闇雲にコンボパーツを指定するよりも、ブレストかWillのどちらかを指定するほうがよっぽど落とせる可能性が高いのです。



もちろん他にもいろんな状況がありますし、ブラフとしてわざと長考したりポーカーフェイスで手の内を読まれないようにする方法はあるので逆手を取ることもできますが、それは何度も同じ相手と戦って慣れたり、訓練されていない限り、特にいろんなデッキと当たる大きな大会ではなかなかできるものではありません。


こうして普段から読みを鍛えておくことで、きっとセラピーを使う際(以外にも)きっと役に立つ状況は出てくるのではないかと思います。
また、「いやその考えはおかしいから俺はこれを指定する」とか、「このパターンなら俺はこうする!」というネタがあればぜひ教えてください。


この記事でセラピーを使う際の参考になれれば幸いです。
皆さんが指定したカードがいつも手札に2枚以上で、アドバンテージに恵まれますように・・・。

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