本日、レガシーで死儀礼のシャーマンとギタクシア派の調査が禁止になりました。
私の中でもどちらのカードについてもそれぞれ思うことがあるので、その感想と禁止後のメタに付いて考察していきたいと思います。
まずは死儀礼のシャーマン禁止の感想について。
このカードは独楽が禁止になる前は、死儀礼も十分なパワーカードではあるものの奇跡デッキの陰に潜んでいたこともあり、相対的にそこまで危険なカードではなかったのですが、独楽が禁止になって以降、強さが明確に浮き彫りになり、この1年ほどで死儀礼を使うあらゆるデッキが環境を席巻することになりました。
巷では、フェアカードは禁止にすべきでないとか、死儀礼がいろんなデッキを支えていて多様性をもたらしていると言われていますが、むしろ私としては全く逆の考えを持っていました。その理由として、
・混成1マナという唱えやすいコストにもかかわらず1/2というマナレシオが環境の除去を制限している
・任意の色のマナ加速能力のせいで、3色・4色のグッドスタッフデッキが簡単に成立してしまう上にレガシーでは重いとされるカードも唱えやすくなるため、デッキパワーの向上に拍車をかけている。また、環境のほとんどのパワーカードが選択肢となりえて、色の役割が実質意味をなくし、多様性を失わせている
・上記に加え、2点クロック・2点ゲインという多芸な能力とメインから墓地対策できてしまうスペックは、序盤から終盤まで腐ることがなくフィニッシャーにもなり得るので、1マナのマナクリーチャーの域を完全に超えており、いわゆる入れ得状態になり、入らない多くのフェアデッキが駆逐されている
等が挙げられます。
最終的に、死儀礼を強く使えるデッキvs死儀礼をメタったデッキという偏った環境になってしまったので、やむを得ず禁止に踏み切ったのだと思いますし、個人的にも妥当だと思っています。
次にギタクシア派の調査の禁止について。
死儀礼ほど環境を狭める影響はないにしろ、どんなデッキにも入りうる色の役割を無視した0マナの呪文もははり危険で、テンポもハンドも消費せずたった2ライフの代償だけで相手のハンドを確認できるのは、お互いの手の内が見えないというマジックのゲーム性を壊してしまうという問題があると以前から言われ続けられていました。更に、ストームやヤンパイ・果敢・メンター・セラピー等との強烈なシナジーを形成するという部分も相まって、レガシー環境でも無視できなくなり、禁止となったのでしょう。
個人的にはグリクシスパイロマンサーやURデルバー等で長らくで愛用していて、恐らく最も唱えたであろう呪文ではありますが、上記のような禁止になる理由は十分あるので、やむを得ないと思います。
さて、この2つのカードの禁止によって、かつてないほどのメタの変化が起きようとしているので、レガシープレイヤーは対応を余儀なくされています。
ここからは、禁止改定後のメタについて考察していきます。
まず弱体化するデッキですが、禁止の影響を最も受けるデッキのグリデルは、ヤンパイを強く使えなくなったのでフィニッシャーとしての信頼性を失い、もはや弱体化どころか消滅は必至。思考掃き+アンコウ4枚のタイプもありますが、1マナ生物不足をどう補えるかにかかっていると思います。
4Cレオヴォルドのような4色デッキも死儀礼の色マナ加速によって成立していたようなものなので、同じく消滅するでしょう。
BUG系も確実に弱体化にはなりますが、ヤンパイが減ることでタルモは2マナフィニッシャーの価値が確実に上がると思います。かつてのチームアメリカのように死儀礼がいなくても戦えなくはないので、グリデルのように死儀礼に代わる1マナ生物を見つけ出せるかが課題。
ANTも、前方確認方法が減り0マナで確認もできなくなったので、キルターンは確実に遅くなります。ぶっぱしなくてはならない状況も多くなるので安定性を欠き、明確に弱体化するので、当面の間数は減ると思います。
感染はどうでしょうか。ギタ調の枚数は2枚ほどですが、妨害されやすい生物を使うコンボの側面もあるので、前方確認ができないとぶっぱを余儀なくされるのでやや弱体化でしょうか。しかしまだまだ戦えないことはないとは思います。
愛用のグリクシスパイロマンサーも拘って調整を続けていましたが、残念ながらここまでのような気がします。思考囲いで代用も不可能ではないとは思いますが、その分ブルーカウントの枚数が減ってしまうのと、黒い呪文が増えたせいで赤ダブシンの捻出が難しくなりそうなので、現状では厳しいといわざるを得ません。
逆に相対的に強化したデッキですが、基本的に禁止に影響のないデッキは全て上がってくるのは間違いありません。
まずテンポ系ではカナスレが本命でパトリオットも復権。
また、4Cレオヴォルドが消滅することでコラコマが減るのとセラピーの減少で、デスタクやエスパー石鍛冶、マーベリックのような装備品を使うデッキが最も幅を利かせてきそうな気がします。特にデスタクは常に新カードの恩恵を受けているので、青くないデッキでは最も勝ち組と言えるかもしれません。
スニークショーは、ギタ調を取っていないレシピもあるのでほとんど影響はなく、相対的には強化したと言ってもいいでしょう。
リアニメイトに関しては、死儀礼がいなくなったおかげでぶっぱをしなくて済むのと集団的蛮行をメインから取る必要がなくなったので、BRが減少し安定性の高いUBタイプが復権してくると踏んでいます。墓地利用と言えばドレッジも同じく復権。
その他、土地単・ストンピィ系・ローム系も今まで以上に幅を利かせることになりそうで、POX・ゴブリン・ゾンバードメントのようなややローグ扱いされているデッキも相対的に上がってくると思うので、当面の間はメタが混沌とすることは間違いないですね。
最後に、死儀礼禁止の感想でも少し触れましたが、この影響により今後使われる生物除去も大きく変わってくるのではないかとも思っています。
今までは1マナでタフ2を除去できるものを選択しなくてはいけなかったため、タフ1除去を入れる余裕はなかったのですが、これからは1マナの生物であれば大体はタフ1除去で事足りるようになったため、はらわた撃ちや暗黒破のような除去がメインでも有効になりそうです。特に1番の勝ち組であろうデスタクに対しこれらの除去は効果絶大なので、今後のメイン除去の選択肢として調整していきたいと思っています。
かなり長くなり、しかもまとまりのない汚い文章になってしまいましたが、現状で思ったことを書き殴ってみました。少しでも参考になればと思います。
私の中でもどちらのカードについてもそれぞれ思うことがあるので、その感想と禁止後のメタに付いて考察していきたいと思います。
まずは死儀礼のシャーマン禁止の感想について。
このカードは独楽が禁止になる前は、死儀礼も十分なパワーカードではあるものの奇跡デッキの陰に潜んでいたこともあり、相対的にそこまで危険なカードではなかったのですが、独楽が禁止になって以降、強さが明確に浮き彫りになり、この1年ほどで死儀礼を使うあらゆるデッキが環境を席巻することになりました。
巷では、フェアカードは禁止にすべきでないとか、死儀礼がいろんなデッキを支えていて多様性をもたらしていると言われていますが、むしろ私としては全く逆の考えを持っていました。その理由として、
・混成1マナという唱えやすいコストにもかかわらず1/2というマナレシオが環境の除去を制限している
・任意の色のマナ加速能力のせいで、3色・4色のグッドスタッフデッキが簡単に成立してしまう上にレガシーでは重いとされるカードも唱えやすくなるため、デッキパワーの向上に拍車をかけている。また、環境のほとんどのパワーカードが選択肢となりえて、色の役割が実質意味をなくし、多様性を失わせている
・上記に加え、2点クロック・2点ゲインという多芸な能力とメインから墓地対策できてしまうスペックは、序盤から終盤まで腐ることがなくフィニッシャーにもなり得るので、1マナのマナクリーチャーの域を完全に超えており、いわゆる入れ得状態になり、入らない多くのフェアデッキが駆逐されている
等が挙げられます。
最終的に、死儀礼を強く使えるデッキvs死儀礼をメタったデッキという偏った環境になってしまったので、やむを得ず禁止に踏み切ったのだと思いますし、個人的にも妥当だと思っています。
次にギタクシア派の調査の禁止について。
死儀礼ほど環境を狭める影響はないにしろ、どんなデッキにも入りうる色の役割を無視した0マナの呪文もははり危険で、テンポもハンドも消費せずたった2ライフの代償だけで相手のハンドを確認できるのは、お互いの手の内が見えないというマジックのゲーム性を壊してしまうという問題があると以前から言われ続けられていました。更に、ストームやヤンパイ・果敢・メンター・セラピー等との強烈なシナジーを形成するという部分も相まって、レガシー環境でも無視できなくなり、禁止となったのでしょう。
個人的にはグリクシスパイロマンサーやURデルバー等で長らくで愛用していて、恐らく最も唱えたであろう呪文ではありますが、上記のような禁止になる理由は十分あるので、やむを得ないと思います。
さて、この2つのカードの禁止によって、かつてないほどのメタの変化が起きようとしているので、レガシープレイヤーは対応を余儀なくされています。
ここからは、禁止改定後のメタについて考察していきます。
まず弱体化するデッキですが、禁止の影響を最も受けるデッキのグリデルは、ヤンパイを強く使えなくなったのでフィニッシャーとしての信頼性を失い、もはや弱体化どころか消滅は必至。思考掃き+アンコウ4枚のタイプもありますが、1マナ生物不足をどう補えるかにかかっていると思います。
4Cレオヴォルドのような4色デッキも死儀礼の色マナ加速によって成立していたようなものなので、同じく消滅するでしょう。
BUG系も確実に弱体化にはなりますが、ヤンパイが減ることでタルモは2マナフィニッシャーの価値が確実に上がると思います。かつてのチームアメリカのように死儀礼がいなくても戦えなくはないので、グリデルのように死儀礼に代わる1マナ生物を見つけ出せるかが課題。
ANTも、前方確認方法が減り0マナで確認もできなくなったので、キルターンは確実に遅くなります。ぶっぱしなくてはならない状況も多くなるので安定性を欠き、明確に弱体化するので、当面の間数は減ると思います。
感染はどうでしょうか。ギタ調の枚数は2枚ほどですが、妨害されやすい生物を使うコンボの側面もあるので、前方確認ができないとぶっぱを余儀なくされるのでやや弱体化でしょうか。しかしまだまだ戦えないことはないとは思います。
愛用のグリクシスパイロマンサーも拘って調整を続けていましたが、残念ながらここまでのような気がします。思考囲いで代用も不可能ではないとは思いますが、その分ブルーカウントの枚数が減ってしまうのと、黒い呪文が増えたせいで赤ダブシンの捻出が難しくなりそうなので、現状では厳しいといわざるを得ません。
逆に相対的に強化したデッキですが、基本的に禁止に影響のないデッキは全て上がってくるのは間違いありません。
まずテンポ系ではカナスレが本命でパトリオットも復権。
また、4Cレオヴォルドが消滅することでコラコマが減るのとセラピーの減少で、デスタクやエスパー石鍛冶、マーベリックのような装備品を使うデッキが最も幅を利かせてきそうな気がします。特にデスタクは常に新カードの恩恵を受けているので、青くないデッキでは最も勝ち組と言えるかもしれません。
スニークショーは、ギタ調を取っていないレシピもあるのでほとんど影響はなく、相対的には強化したと言ってもいいでしょう。
リアニメイトに関しては、死儀礼がいなくなったおかげでぶっぱをしなくて済むのと集団的蛮行をメインから取る必要がなくなったので、BRが減少し安定性の高いUBタイプが復権してくると踏んでいます。墓地利用と言えばドレッジも同じく復権。
その他、土地単・ストンピィ系・ローム系も今まで以上に幅を利かせることになりそうで、POX・ゴブリン・ゾンバードメントのようなややローグ扱いされているデッキも相対的に上がってくると思うので、当面の間はメタが混沌とすることは間違いないですね。
最後に、死儀礼禁止の感想でも少し触れましたが、この影響により今後使われる生物除去も大きく変わってくるのではないかとも思っています。
今までは1マナでタフ2を除去できるものを選択しなくてはいけなかったため、タフ1除去を入れる余裕はなかったのですが、これからは1マナの生物であれば大体はタフ1除去で事足りるようになったため、はらわた撃ちや暗黒破のような除去がメインでも有効になりそうです。特に1番の勝ち組であろうデスタクに対しこれらの除去は効果絶大なので、今後のメイン除去の選択肢として調整していきたいと思っています。
かなり長くなり、しかもまとまりのない汚い文章になってしまいましたが、現状で思ったことを書き殴ってみました。少しでも参考になればと思います。
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