前々回の日記で、ラヴニカのギルドの個人的注目カードとして万面相、ラザーヴを挙げましたが、そのときに頭の中で考えていた構想を基に、本格的に構築を考えてみたいと思います。


その時の日記でも書いた通り、ラザーヴの特性を活かしてドレッドノート除去耐性の脆さを敏捷なマングースの被覆によるスイッチで補うという構想をそのまま取り入れて、BUGカラーで組んでいくのが今回のデッキ構築においての大前提となります。

次に、マングースの採用とスタイフルノートのためのもみ消しやコンボ成立させるためのドロー呪文、その他妨害呪文を採用するということは、デッキ全体がテンポ系に寄ることになるので、追加のクロックとしてデルバーを採用するのがごく自然でしょう。

そもそもスタイフルノートはコンボが決まれば即勝ちというデッキではないゆえできるだけワンパンチで勝てるようそれ以外のクロックも用意する必要があるので、その役割も兼ねてマングースを採用していると言っても過言ではありません。しかしマングースだけでは当然クロック不足に陥ってしまうので、デルバーのような低マナ高クロックを採用するのは必須となります。

通常のテンポデッキとしても振舞えることで、序盤はデルバーやマングースに除去や妨害を消費させ息切れを起こしたところでコンボを決めたり、相手によってはコンボが決まらなくてもテンポデッキの動きで勝てるようにするのが、今回マングースとラザーヴが入ったスタイフルノートの最も重要なコンセプトです。

逆に下手にコンボに特化させると、相手はコンボを一点集中で妨害することだけを考えればいいわけで、他のコンボデッキよりも対処しやすいスタイフルノートは一度妨害されるとジリ貧は必至。
それに、ラザーヴで既にコンボの水増し要員兼マングースによる除去耐性を持たせていることになるので、これ以上幻視の魔除けのような単体で弱いコンボパーツを増やしてテンポデッキとしての引きムラを多くしてしまっては本末転倒。コンボに特化するならそれこそ他のデッキのほうが余程安定しているのは言うまでもないでしょう。

ならばわざわざBUGでラザーヴとマングースと使ってスタイフルノートを組む理由はというと、やはり食物連鎖やアルーレンのようなミッドレンジとコンボを共存させているようなデッキと同じようにテンポデッキにコンボを内蔵することで他のコンボデッキとの差別化を図るという以外に他なりません。


上記を踏まえ、完成したレシピがこちら。


4秘密を掘り下げる者
4敏捷なマングース
4ファイレクシアン・ドレッドノート
2万面相、ラザーヴ
14
4渦まく知識
4思案
4もみ消し
3思考囲い
2致命的な一押し
4目くらまし
2突然の衰微
1森の智恵
4意志の力
28
3Underground Sea
3Tropical Island
4不毛の大地
4汚染された三角州
4霧深い雨林
18

※SBは割愛


その他コンボ以外のカードについては通常のテンポデッキで採用されるようなカードばかりなので、コンボはラザーヴで水増ししているので下手にもみ消しを抱えずフェッチランド等に積極的に当てていき、不毛の大地と併せて土地ハメしてそのまま押し切るかコンボ完成までの時間稼ぎをするのがこのデッキの基本的な戦略です。

細かなポイントとして、呪文貫きではなく思考囲いにしているのは、前方確認しつつコンボ完成からの早期決着を目指す他、マングースのスレッショルド達成を少しでも早めるためです。
また森の智恵は、2枚コンボによるハンド消費の息切れ防止としての役割はもちろん、トップ操作からラザーヴの諜報と組み合わせて落としたい生物をうまく積み込んでコンボの完成を促進させるという狙いもあります。
後はめったにないとは思いますが、ラザーヴで敢えてデルバーのコピーになることで、変身はできないもののアップキープ毎にトップのカードを見ることができるので、フェッチと組み合わせれば少しでもドローの質を上げられることも覚えておけば多少なりとも役に立つ場面も出てくるでしょう。

タルモのような丸いクロックもテンポデッキには合っているしラザーヴのコピー対象としてもそこそこの生物ではありますが、その代わりにコンボがあるというのと枠の関係上これ以上増やせなかったので、今回は不採用としています。


サイドについてはまだまとめていませんが、暗殺者の戦利品のような万能除去が加わり4マナ以上の置物やPWにも対応できるようになったり、ラスアナで天敵の大梟の除去や回収で息切れ防止にもなるのでBUGカラーでスタイフルノートを組むメリットはラザーヴ+マングース以外にも十分にあるのではないかと思います。

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