灯争大戦・モダンホライゾンと、レガシーに影響を与えたセットが立て続けに発売されメタが目まぐるしく変化しており若干食傷気味ですが、そんな中早くもM20のフルスポイラーが公開となりました。
MOでは紙の発売よりも早く使えるので、それまでに注目カードを挙げなければいけなくて若干慌ててしまいますが、基本セットにあるまじき(?)面白そうなカードがいくつかあるので、早速今回も挙げていきたいと思います。


1、霊気の疾風
ライブラリートップかボトムの選択権は相手なのでほとんどの場合トップになると思われるが、対象が対抗色限定になった分呪文のみならずパーマネントにも対処できるようになった記憶の欠落のような使い勝手。
普通に使っても1ターン遅らせるだけだが確実に1対1交換できてテンポも取れれば悪くはないし、水没のようにフェッチなどのシャッフル手段に対応して緑の硬い生物や流行りのレンと六番のようなパーマネントに撃てば範囲の広い実質除去として扱える。更に突然の衰微のような打ち消せない呪文にも効くのが大きく、青いデッキのサイドに取って相手の計算を狂わせたい。

2、軍団の最期
黒待望の軽い追放除去。ソーサリーでコストも2マナなのでテンポは取れないし範囲も狭いが、2マナ以下の強力な生物がひしめくレガシーでは対象に困ることはまずない。しかも撲滅と違いライブラリーの代わりに戦場に干渉できるようになったおかげでアドを取りやすくなった。墓所這いや恐血鬼のような墓地から復活する生物に効果を発揮するのはもちろん、同名トークンを一掃できたり2マナでマリットレイジにも対処できることまでできると思えば十分破格の性能と言える。
普段はあまり除去を向けたくない、瞬唱のような戦場に出た時点で仕事をするような生物やダブれば腐るサリアのような生物にも効果的。次を出される前にこれによりハンドから抜ける可能性を考慮すれば積極的に当てにいけるのでより腐りにくく、しかも黒にはハンデスがあるので前方確認からアドを狙いやすい。
副作用的な効果であるピーピングの効果も決して馬鹿にならない。2発目のこれを活かせやすくなるので相手の行動を制限させられるし、セラピーとの相性も抜群。このように黒ならハンデスと併用していることがほとんどなので、下手に狙い撃とうとせずに除去を当てられるタイミングが来れば積極的に当てていく使い方をするのが吉。

3、傲慢な血王、ソリン
3マナながらシングルシンボルなので黒ストンピィで使いやすいPWは非常にありがたい。ストンピィ系で使えそうな吸血鬼は有力な候補は少ないが、それでも吸血鬼ストンピィを組むひとつの動機になる。
当然-3の能力がメインだが、下手に大型の吸血鬼の踏み倒しを狙わなくても、血統の守り手やゲトの裏切り者、カリタス辺りのダブシン4マナ域を1ターン目から出せるようになるだけでも十分。それで序盤はソリンを守ることができるので、+1で強化しながらもう一度踏み倒すことができればマナ加速として十分に役割を果たせたと言えるのではないか。特に血統の守り手がうまく回れば、トークンを生け贄に2番目の+1も活かすことができる。
ただ吸血鬼ならなんでも踏み倒せるので、せっかくならそれもある程度狙うことを考えると、やはりドロスの大長との併用が真っ先に思い浮かぶ。ゲーム開始時にドレインしてライフレースを有利にしつつ、金属モックスで刻印してよし、ソリンを引けば踏み倒してよしなので黒ストンピィでは使いやすくなる。しかし引きムラに左右されやすいストンピィ系ではあまりコンボに寄せ過ぎないようにした方が良さそうか。

4、エルフの開墾者
土地をサーチしながら自身の能力で土地を墓地に肥やして成長するという、1マナ生物ながら聖遺の騎士の能力と酷似している自己完結した能力を持っている。
個人的にM20で最も注目しているカードで、あらゆるデッキに入る可能性を感じる生物。マナコストやスペックから聖遺の騎士よりも高速なデッキ向けなことから、以下のようなデッキに入るのではないかと考える。
まず1つ目の選択肢はRUGデルバーの新しい1マナ域クロック兼不毛サーチ要員として。除去耐性は流石にマングースに敵わないが、序盤から3/4になれるので火力耐性は持っており戦闘にも強くなっているのでクロックとして見劣りしない性能。そして肝心の能力で不毛をサーチして、もみ消しと更には新戦力のレンと六番という相方を利用して徹底したマナ否定戦略を取りたい。
2つ目はBG系デプスにおけるコンボの潤滑油として。これ1枚で序盤からコンボを完成させることができる。もちろん除去は当たってしまうが、同じ潤滑油の役割を持つボブと併用することで、マスト除去の水増しと考えることもできる。仮にコンボが妨害されたとしてもビートして勝つという選択肢も取れるので、タルモのような戦闘に強い生物も併用すればコンボに頼り過ぎない丸い構成にすることも可能。
3つ目はエルフデッキのガイアの揺籃の地サーチ要員として。単体で強い能力を持っているのにこれ自身がエルフで部族の恩恵を受けるというのがまず胡散臭い。そしてサーチで高確率でクレイドルにアクセスできるようになれば、緑頂点からのビヒモスルートもお手のもの。ただしエルフはある程度デッキの枠が固まっているので、枠を作れるかが問題。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索